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2025/2/9

アレルギー性鼻炎

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概要

アレルギーを起こす原因物質(抗原)の種類によって分類があります。

通年性アレルギー性鼻炎
ダニ・ハウスダスト・ペットの毛やフケなど
抗原が1年中あるため、1年を通して症状が出ます。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)
スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサなど
原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状が出ます。

症状

くしゃみ・鼻みず・鼻づまりが3大症状です。
通年性アレルギー性鼻炎の場合、気管支喘息やアレルギー性結膜炎などを合併することがあります。

症状の起こり方

原因物質が鼻に入ると、化学伝達物質(ヒスタミン・ロイコトリエンなど)があらわれます。
ヒスタミンは「くしゃみ」や「鼻みず」を起こし、
ロイコトリエンは「鼻づまり」を起こします。
このため症状によって、処方する薬は変わります。

検査・診断方法

鼻の中の粘膜が腫れているのか・粘膜の色味はどうなのか・鼻みずが多いのかなどを見ます。

鼻みずを検査会社に送ることで、鼻みずの中に好酸球というアレルギーと戦う成分が出ているかどうかを確認します。

血液検査で、原因物質に対する反応があるかどうかを確認することもあります。

治療方法

原因物質の量を減らすことは治療の第一歩ですが、なかなか困難なことが多いです。
このため、お薬による治療が選択されることが多いです。ここでは主なものをご案内します。

抗ヒスタミン薬
先に述べた、ヒスタミンが悪さすることを抑えます。主に「くしゃみ」「鼻みず」に効果があります。
複数の薬が含有された配合剤も発売されており、「鼻づまり」に効果を出しやすいタイプもあります。

抗ロイコトリエン薬
先に述べた、ロイコトリエンが悪さすることを抑えます。鼻づまりに対して効果を期待できます。

点鼻薬
鼻噴霧ステロイド薬は、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりに効果を期待できます。時々使用するのではなく、定期的に使用することで効果が発揮します。

点鼻用血管収縮薬は、速攻性があるタイプで、鼻づまりに効果が期待できます。使いすぎるとかえって鼻づまりが強くなること(リバウンド現象)があります。

ただし、点鼻用血管収縮薬は、鼻噴霧用ステロイド薬と併用することで、リバウンド現象が予防されます。

アレルゲン免疫療法
ダニ・スギのアレルギーの方は、舌下免疫療法といって、原因物質のエキスを舌の下に入れてることで、原因物質によるアレルギー反応を弱めていく治療方法があります。
3年〜5年の治療が必要ですが、効果は高く、ダニ・スギによるアレルギー症状が強い方にはお勧めの治療方法になります。

参考/引用

アレルギー性鼻炎ガイド2021年版
鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版

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